来客時に出すべきお茶は、以前は受付や事務の人が出すものとして考えられていました。
ただ、現在ではそうした責任者が減ってきて、誰もがお茶出しをやるような社会になってきたのです。
また、コーヒーメーカーの普及により、お茶を入れる機会は少なくなりました。
しかし、とっておきのお客様だからこそ、手でお茶を入れてあげるべきなのです!
今回は、日本人だからこそ覚えておきたい、日本茶の淹れ方とマナーについて紹介していきましょう。
日本茶の淹れ方
日本茶はコーヒーよりも多くの人が飲める飲み物として、来客時にはピッタリです。
そんな日本茶は淹れる人の腕によって味が大きく変わります。
美味しくするコツは、湯のみを事前に温めておくことです。
この時に入れるお湯の量は湯飲みの7分目が丁度良いです。
次に急須に茶葉を入れますが、茶葉の分量がわからない時は、ティースプーン2杯分が丁度1人分のお茶になると覚えておくと良いですよ。
人数分の茶葉を入れたら、湯のみのお湯を急須に注ぎ、1分ほど待ちます。
1分経つと茶葉が開かれてきて、味が出るようになってきます。
つぎ始めは薄くなり、最後の方の一滴は濃くなるので、湯のみに少量ずつ入れていき、味が均等になるようにしていきましょう。
こうすることで、美味しいお茶が淹れられます。
お茶出しのマナー
お茶だし時には、茶碗と茶托はセットにして運ぶのはおすすめしません。
運んでいる途中にこぼれて、茶托が汚れてしまう場合があります。
せっかく来客をもてなすのであれば、きれいなままお茶出しをするべきです。
また、お茶出しは上座から出していきましょう。
効率化を考えて出してしまうと、目上の方に失礼にあたります。
お茶だし時にはテーブルが資料でいっぱいの時もでてきます。
そのような場合は、無理に置くことはせずに、別の場所にスペースを作って、いつでもお茶が飲める環境にしておくのが良いサービスです。
他にも、おしぼりやお茶菓子を出すことで、より丁寧なおもてなしができます。
お茶菓子やおしぼりを出すときは、お茶を出す前にお出ししましょう。
お客様から見て、お菓子は左、お茶が中央、おしぼりが右になるように出すのがマナーとなります。
丁寧に淹れられるお茶は、近年では少なくなってきている傾向にあります。
しかし、自分の手で淹れるお茶は、お客様におもてなしの思いが伝わり、会社のイメージアップに繋がってくるでしょう。
ぜひ、来客時には一から淹れた日本茶をお出ししてみてはいかがでしょうか?