布団や洗濯物を干す際に日光に当てたいと思う人もいるでしょう。
外に物干しが無いお部屋に住んでいる人は、当てたくても当てることはできませんよね。
そもそも洗濯物を日光に当てる必要があるのでしょうか?
今回は洗濯物を日光に当てることについてご説明します。
紫外線消毒の効果
洗濯物を日光に当てる理由として殺菌、消毒効果が挙げられます。
紫外線消毒などとも呼ばれていますものがあり、日光に含まれている紫外線の中には殺菌効果があります。
すべての細菌に効果があるわけではありませんが、大腸菌や、ブドウ球菌などに効果があることが国立衛生研究所の研究で分かっています。
しかし、この紫外線はとても遮られやすく、ガラス越しに通った光でも遮られてしまいます。
直射日光に当てなければ殺菌効果は期待できないため、紫外線消毒というのは実際難しいのです。
日光に当てることにもデメリットがある
洗濯物を日光に当てることはデメリットも存在します。
日光に含まる紫外線は物を劣化させることがあり、それは洗濯物も例外ではありません。
日光当てた洗濯物が色あせを起こしたという経験をしたことがある人もいるでしょう。
これは紫外線により服の色素が分解されてしまったことが原因です。
服ではなく、布団を日光に当てて乾燥させているという人もいるでしょう。
日光に当てるなら、10~14時の乾燥している時間帯を狙って布団のように厚いものなら片面2時間ずつくらいにすると、色あせを抑えることができるでしょう。
服を干す場合はベランダ用の遮光カーテンや、部屋干し、陰干しを行うと色あせを防ぐことができます。
素早く乾燥させることが重要
洗濯物を乾かす時に重要なのは素早く乾かすことです。
洗濯するときにどうしても発生してしまう水分は、放置することによって臭いやぬめりの発生、カビが繁殖を引き起こしてしまいます。
日光に当てようとしても、雨上がりの湿度の高い状態の直射日光であれば殺菌どころか逆効果です。
素早く乾燥させるのに日光の温かさは有効ですが、必ずしも当てる必要はありません。
エアコンや乾燥機、サーキュレーターなどの設備を使って、なるべく素早く乾燥させることを意識しましょう。
洗濯物を日光に当てる効果について紹介してきました。
日光に当てることは殺菌などのメリットもありますが、色あせをさせてしまうなどの効果があります。
乾燥させるのに有用なのは確かなので、時間や乾燥状況を考えて日光を上手に活用していきましょう。