「光毒性」という言葉をきいたことありませんか?
紫外線に当たると肌に強いダメージを与える成分の特徴を指すのですが、化粧品やアロマオイル・精油などに含まれていることがあります。
今回は光毒性の特徴と、正しく理解して安心して利用するための注意点をご紹介します。
光毒性とは
光毒性とは、光毒性成分「ソラレン(フロクマリンの一種)」が肌に付着した状態で紫外線に当たると強い日焼けを起こす症状をいいます。
成分濃度が高いと重篤な火傷を負ってしまうので注意が必要です。
この「ソラレン」ですが次の5つの精油に含まれていることが分かっています。
・ベルガモット
・アンジェリカ・ルート
・レモン
・グレープフルーツ
・ビターオレンジ
これ以外のものは光毒性がないか、あっても微量なため肌への影響はないとされています。
身近なものにも含まれている
また精油以外にはレモンやグレープフルーツなどの柑橘類やキュウリやセロリなどの野菜に含まれるビタミンCにも「ソラレン」が含まれているので注意が必要です。
ただし、サプリメントやビタミンC誘導体といった製品には光毒性は含まれていません。
他にも化粧品やスキンケア用品、薬や石鹸などにも含まれていることがあります。
かなり身近なものにも含まれているので少し不安になると思いますが、特徴をしっかり理解して上手く使用すれば大丈夫ですよ。
タイミングを覚えれば大丈夫
光毒性の効果は持続時間が限られています。
肌へ塗布した場合は5~7時間ほどで、長くて12時間程度と言われており、食べ物の場合は摂取から2時間後がピークとされています。
光毒性は紫外線に反応して起こる症状なので、いずれも夜のうちに済ませてしまえば安全ということですね。
最近では朝食に野菜や果物のスムージーを摂る人も多いかと思いますが、夕食に摂ることをおすすめします。
フロクマリンフリーの精油も登場している
精油はアロマオイルとして香りを楽しむ他にも、天然成分が肌に優しく保湿効果も高いためフェイシャルやボディケアによく利用されています。
そこで光毒性であるフロクマリンを取り除いた精油「フロクマリンフリー」が登場しました。
これであれば光毒性の危険がないので安心して利用できます。
今回は光毒性の特徴と、正しく理解して安心して利用するための注意点をご紹介しました。
光毒性が含まれているからといって利用を控えるのはもったいないですよね。
タイミングに気をつければ体に害はないので賢く利用しましょう。